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ピアノコンサートとドキュメンタリー番組。

ピアノの先生のコンサートに出かけた。
いつも盛況。
常連さんもけっこういらっしゃる様子。
かく言う私も4回目だ。
曲の合間に先生がちょこっとしゃべって
和ませたりするのも親しみやすいのかもしれない。
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ところで、録画しておいた
「もうひとつのショパンコンクール~ピアノ調律師たちの闘い」という
ドキュメンタリー番組を見た。
2015年の再放送だそう。

最近、宮下奈都さんの「羊と鋼の森」を読み
今は恩田陸さんの「蜜蜂と遠雷」を読んでいるところ。
「羊と鋼の森」は昨年の本屋大賞を受賞しているし
「蜜蜂と遠雷」は2017年の本屋大賞と直木賞の受賞作だ。
どちらも、ずっと読みたいと思っていた。
「羊と鋼の森」はピアノ調律師になった青年が主人公だし
「蜜蜂と遠雷」は国際ピアノコンクールを舞台にした小説だということもあり
このドキュメンタリー番組を
とても興味深く見た。

ショパンコンクールは古くからあるし
日本人の入賞者も出て話題になったりしているから
かなりよく知られたコンクールだと思う。
でも、番組の内容は
知らなかったことばかりで驚きの連続だった。

今まで、あらためて考えてみることもなかったが
ピアノの演奏者は
自分の楽器を持ち込めないわけだから
コンクールの時に
どんなピアノが用意されており
その楽器がどんな音色を出すかということは
とても重要なことなのだっだ。

番組のコンクールでは
あらかじめ選ばれた4つのメーカーのピアノが
用意されていた。
アメリカのスタインウェイ
イタリアのファツィオリ
そして、日本のヤマハとカワイ。
それぞれのメーカーには専属の調律師、調律チームがいて
コンクールの期間中サポートするのだ。

本番では
演奏者の名前とともにピアノメーカーの名前も紹介される。
それくらい楽器自体が重要ということだ。
ピアノはメーカーによっても違うし
調律の仕方によっても変わってくる。
その違いを聞き分ける耳を持っているのが調律師。
演奏者が表舞台で闘っているように
調律師の人たちも闘っていました!

単に、音程を正確に整えていくだけの仕事ではない。
求められている音を再現できるような楽器に作り上げていくのだ。
作業は緻密そのもの。
弾き手がたった一人とは限らないのだから
どの人にも満足してもらえるような音を追求していく。
そんなことが可能なのだろうか。
スタインウェイ以外は
日本人の調律師だった。
日本人に合っている仕事なのだろうか?
とても密度の濃いドキュメンタリーだった。
なんだか自分には遠い、高みにいる人たちみたい・・・。

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by cowslips9bell | 2017-06-24 17:16 | ピアノ

庭のこと、犬たちとの暮らし、好きなもののことなど、心のどこかに引っかかった思い。とりとめのない言葉で、とりとめなく綴れたら・・・。


by cowslips9bell