フェンネルの災難。
2017年 09月 17日
今年、大きな園芸センターに行った時
フェンネルの苗をなんとなく買ってみた。
花が咲いている様子がいいなと思っただけで
どんなハーブなのか知らなかったし
ハーブとして何かに使ってみようという考えもなかった。
花壇の、少し乾き気味の場所に植えてみたら
無事に成長し続けて
でも、花を見ることはなく
あんまりしげしげと眺めることもなく
他の場所の草取りばかりしていた。
ところが、最近見ると
蝶の幼虫らしき虫がくっついている。
この手の虫は
見るのも嫌なくらい嫌いなのだ。
それで、小さな幼虫にうろたえているうちに
日に日に虫の数がふえて
しかも、フェンネルの葉っぱをむしゃむしゃ食べて
日に日に大きくなっていくのだ。
あわてて殺虫剤を噴射してみたり
酢水をスプレーするなんていう方法を見つけて
スプレーしてみたり
とうとう観念して
わりばしでつまんで引きはがそうとしてみたり
いろいろやってみたけれど駆除することができない。
わりばしでつまもうとすると
生き物だからやわらかい感触が伝わってくる。
それがなんとも気持ち悪いのに
引きはがそうとしてもまるではがせないのだ。
もし、引きはがせたとしても
その虫をいったいどこへどうするのかは思い浮かばない。
積極的に殺してしまう勇気がない。
だんだんどうにでもなれという気分になって
放っておくことにした。
それに、キアゲハの幼虫らしいのだが
成虫になるためには
食べないわけにはいかないわけだし
花壇の中ではフェンネルにしか食指を動かさない模様。
大きくなった虫が大量の糞もしているので
もうこのフェンネルは諦めた。
でも、食べられっぱなしがやっぱり悔しくて
じょうろで水をかけたりと
相変わらず消極的な抵抗を試みたりする。
すると、日に日に大きくなっていた虫たちは
いっせいに黄色い角(?)を出して文句を言う。
そういうところも、なんとも気持ちが悪いし憎らしい。
ある日、とうとうすべての葉っぱが食い尽くされた。
食べるものがなくなれば、連中はいなくなる!
次の日の朝、無残なフェンネルを見てみると
案の定、幼虫たちはいずこへかと姿を消していた。
ただ一匹、大きいのが残っていたが。
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by cowslips9bell
| 2017-09-17 20:54
| 庭